この記事はティネクトが毎月定例で開催しているオンラインセミナーの内容を一部抜粋し読みやすく文章化したコンテンツです。
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なんとなくコンテンツを作って公開するというだけでは、コンテンツマーケティングはうまくいきません。
読まれるようなコンテンツにするための下準備や、公開した後のお知らせなど、コンテンツマーケティングを成功に導くためには、いくつかのステップがあります。
具体的に、どのようなステップを踏めばいいのかについてご紹介します。
「最初の1コンテンツ」が出来上がるまでの全体的な流れ
「たくさん記事を書いても、結局読まれないまま終わってしまったらどうしようか?」
「バズらせるなんて、職人芸なんじゃないの?」
ごく普通の人がまともにコンテンツを作れるものなのかと、不安に感じる方も多いかもしれません。
コンテンツ制作というと、クリエイティブな才能が必要なイメージが強いものです。
小学校の頃の国語の作文で、自由に書いてもいいと言われると何を書いたらいいのか困ってしまったという経験のある人であれば、尻込みしてしまうかもしれません。
しかしコンテンツマーケティングは、クリエイティブな側面もあるものの、決して一部の才能を持った人にしかできないようなものではありません。
メディアを通してコンテンツを発信する際には、必ず受け手が存在します。
その受け手がどんなものを欲しがっているのかを知ることができれば、何を作ればいいのかという答えは、自ずと見えてきます。
弊社では、コンテンツを作成し読まれるようになるまでを、7つのステップにまとめています。
具体的なステップの内容に入る前に、まずはコンテンツ制作の全体像からご説明します。
コンテンツ制作には以下に示す通り、リサーチ、ライティング、シェアの3つのフェーズがあります。
(コンテンツ制作の3つのフェーズ セミナー資料より抜粋)
これら3つのフェーズがあるということを理解したうえで、それぞれのフェーズにおいて適切なステップを踏むということで、読まれるコンテンツを作ることが可能になります。
リサーチの部分が抜け落ちてしまうと、ニーズの無いコンテンツを量産してしまうことにつながりやすくなり、時間とコストの無駄が生じてしまいます。
また、シェアの部分が抜け落ちてしまうと、せっかく優良なコンテンツを作れたとしても、読者に気づいてもらえずに読んでもらえないということになりかねません。
検索による流入が見込めるようになるためには一年近くかかることもあるため、積極的にお知らせするということも必要になってきます。
記事はちゃんと書けているはずなのに、なぜかうまくいかないという場合には、リサーチやシェアの部分が抜け落ちている可能性があります。
それでは、コンテンツ制作のための具体的なステップについて、ご紹介しましょう。
以下に示すのが、コンテンツが出来上がるまでの各ステップの中身です。
(各ステップの具体的な内容 セミナー資料より抜粋)
Step1と2がリサーチに係るもので、まずは状況把握を行います。
状況がわからないまま何となくやり始めてしまうと、成果に結びつきにくくなってしまうため、事前のリサーチは重要です。
続くStep3から5までが、ライティングに係るものです。
前段階のリサーチがちゃんとできていなければ、このステップでいい記事を書き上げることはできません。
最後のStep6と7が、シェアに係る部分です。
記事の公開をお知らせするだけでなく、その記事がどう読まれたのかを検証することで、次のコンテンツ作りに生かすことができます。
これらのステップを根気強く回し続けながらメディア内のコンテンツの量を増やしていくことでPV数が増えていき、最終的に集客が見込める状態になってきます。
それでは、各フェーズのステップごとに、さらに細かい部分を見ていきましょう。
最初のリサーチでは何をすればいいのか?
まずは、状況を把握するためのリサーチのフェーズです。
ここでは以下の2つのステップが重要になります。
STEP1 ネット上のニーズを知る
コンテンツの制作の先だって重要になってくるのが、ネット上のニーズについて知ることです。
自社のビジネスに関する検索ニーズについて、どんなものが、どれくらいあるのかといったことを把握します。
そのようにして検索ニーズが明らかになることで、どんなコンテンツを展開していくべきかの方針が立てられるようになります。
STEP2 自社サイトの状態を知る
ネット上のニーズが分かれば、次は自社サイトの状態の確認です。
GoogleAnalyticsを使えば、自社サイトの分析を行うことができます。
チェックする項目としては、
・そもそも自社のサイトの集客力はどれくらいなのか
・どういうキーワードでアクセスされているのか
・どの程度、対応できているのか
・どのページに訪問されているのか
といったことをデータをもとに分析していきます。
こういったことを明らかにすることで、「強み」を伸ばすのか、「弱み」を克服するのかといった方針が立てられるようになります。
面白い記事を書くにはどうすればいいのか?
状況の把握が済めば、次はいよいよコンテンツの制作です。
ライティングのフェーズには、以下の3つのステップがあります。
STEP3 ニーズを特定してテーマを決める
前段階のリサーチによって確認したニーズの状況や自社サイトの方針に基づいて、テーマを決定します。
ここで大事になってくるのが、検索ボリュームがあり、かつ、オリジナリティを発揮できる(面白く書ける)キーワードを選ぶということです。
弊社の場合には、キーワードを選定するだけでなく、どんな「あらすじ」にするのかを140字程度にまとめるようにしています。
こうすることで、ライターに記事作成を依頼する際に、どういったものにすればいいのかを的確に伝えることができます。
STEP4 文章を書く
必要な準備が整えば、いよいよ記事の作成に入っていきます。
絶対的に読まる文章というのが、体験に基づいたオリジナリティの高いものです。
これはSNSによる影響が強く、その人でないと書けないような記事に注目が集まりやすいです。
プロのライターが伝聞で書くよりも、当事者が体験を書いた方が面白い記事が出来上がります。
メディア運営者として面白い記事に期待することと言えば、やはりバズることでしょう。
バズる記事には、以下に示すような3つの特徴があります。
(バズる記事の特徴と具体例 セミナー資料より抜粋)
バズらせるためには、検索ニーズがある(SEOを意識)と思わずクリックしたくなる(SNSでの拡散を意識)の2つの要件を兼ね備えたトピックを作成します。
これを図で示すと、以下のようになります。
(バズらせるためにどこを狙えばいいのか セミナー資料より抜粋)
この2つの円が重なり合った部分が、目指すべきところとなります。
この部分を意識して書くことで、バズる記事になりやすくなります。
STEP5 タイトルを決める
記事のタイトルは、料理で例えるならば「盛り付け」です。
記事内容はクリックしてもらえるまで分かりません。
読者の注意を引くためには、読まれる記事タイトルを作成する必要があります。
しかし今や情報が溢れており、注意を引きつけるのは簡単ではありません。
読んでもらおうと衝撃的なタイトルをつけ、中身はいたって普通という状態では、読者からの信頼を失ってしまうので注意が必要です。
大事なのは、読者に満足してもらうことです。
どんな人に読んでもらいたいのかを明確にし、その人が反応しやすい言葉を選んでタイトルにする必要があります。
記事の公開と結果の検証のやり方
ライティングまで完了すれば、最後にシェアのフェーズです。
どんなにいいコンテンツができたとしても、その存在を知ってもらわなければ読んでもらえないため、このフェーズのステップも重要です。
STEP6 記事の公開をお知らせする
記事は公開するだけでは多くの人に読まれることはありません。
SNSを活用して公開されたことをお知らせする必要があります。
最低でもFacebookとTwitterくらいは運用しておきましょう。
また、メルマガもコンテンツの公開をお知らせするには有効なツールです。
コンテンツの公開に気づいてもらえるようにするためには、以下に示すような頻度を目安としてお知らせする必要があります。
(コンテンツ公開のお知らせ頻度の目安 セミナー資料より抜粋)
STEP7 記事がどう読まれたのかを検証する
最後のステップが、記事がどう読まれたのかの検証です。
多くの人は判断の目安として、PVを用いることが多いでしょう。
ここで重要なことは、PVが多い少ないよりも
・どのチャンネルから流入したのか?(どこから来たのか)
・滞在時間がどれくらいか?(ちゃんと読まれたのか)
・記事を読んだ人を自社の見込み顧客化できたのか?(コンバージョンしたのか)
が重要です。
検索によって流入してきたのであれば、具体的な情報を求めている人です。
一方、SNSから来たという人であれば、単なる暇つぶし目的だったり、たまたま面白そうな記事が見つかったからきただけだったりといったケースが多くなります。
滞在時間があまりにも短い場合には、コンテンツに満足していない可能性が高いので、内容の見直しが必要になってきます。
最後に大事なポイントが、コンテンツを見た人がメルマガに登録したり、セミナーに申し込むといった形でコンバージョンしたかどうかです。
流入経路、滞在時間、コンバージョン数といった項目を確認し改善点を明らかにすることで、より成果につながるコンテンツ作りができるようになります。
以上が、弊社が使っている7つのステップです。
これらのステップを踏むことで、コンテンツマーケティングを成功に導くことができます。
(了)
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(文責-ティネクト株式会社 取締役 倉増京平)