公式コンテンツが語る、Twitterに関しての「噂」ではない「ホント」の推奨事項18項目

このコンテンツは有料note「webライターとメディア運営者の、実践的教科書(安達裕哉著)」より転載しています。


私は公式発表以外の「意見」はあまり参考にしないということを、前回述べた。
残念ながら「専門家」が言うことは玉石混交であり、真偽を検証するのが非常に難しいからだ。だから通常、公式発表を読み漁ったほうが、効率的に情報がとれる。
 
前回は、Googleに着目した。
Googleが出しているノウハウはまだまだたくさんあるが、ひとまずこの辺りはすぐに使える話が多いだろう。
さて、今回はTwitter公式がどのような方法でTwitterを運用し、ビジネスに活かすべきだと発表しているか、いくつかの項目に分割して、情報をピックアップする。
 

Twitter公式コンテンツが述べる「フォロワーを増やす方法」

 

【1】オーディエンスが実際に興味を持っている情報をシェアする

Twitterアナリティクスを見て、オーディエンスが実際に興味を持っているコンテンツを共有する。SEOを行う人がGoogleアナリティクスを必ず見るのと同じく、Twitterアナリティクスは必ずチェックしなければならない。
同時に、トレンドトピックに合わせてツイートを設計すること。
(参照:トレンドの話題をTwitterに組み込む方法)
 

【2】ビジュアルコンテンツを投稿する

通常は【1】だけでは不十分であり、見栄えのするビジュアルコンテンツを付加する必要がある。
(参照:Twitter画像の4つのすべきこととすべきでないこと)
なお、Twitterアナリティクス上でも、画像付きのツイートが推奨されている。
 

【3】コンスタントに投稿する

ツイートは固めて投稿するよりも、コンスタントに投稿したほうが良い。
なぜなら、ツイートをリストの一番上に保つことができるからだ。
なお、これもTwitterアナリティクス上で「コンスタントに!」が推奨されている。
コンテンツカレンダーを作成して、事前に計画を立て、一貫したリズムを保つこと。
(参照:コンテンツカレンダーに沿った投稿を行う方法)
 

【4】他の人と交流する

ツイートを公開するだけでは人は集まらない。自らの業界の影響力ある人をフォローし、その投稿をリツイートすること。あるいは、自らの顧客に対して返信すること。
Twitterでのプレゼンスが会話型になると、エンゲージメントが高まり、フォロワーベースが拡大する。
 

【5】マイクロインフルエンサーを見つけ、絡んでいく

メジャーなインフルエンサーにピックアップされ、一気にバズることを目指す投稿者が多いが、実は「マイクロインフルエンサー」によるUGCを少しずつ積み上げることが重要である。
そのためにはマイクロインフルエンサーを見つけ、彼らに絡んでいく必要がある。
(参照:マイクロインフルエンサーを見つける方法)
 

【6】Twitterへのリンクを、メールの署名、ホームページ、名刺などに追加する

Twitterへ誘導するチャンネルは多ければ多いほど良い。
例えばメールやホームページ、名刺はもちろん、各種SNSやYoutubeアカウントとの連携、ポスターやzoomの背景に設定してもよい。
 

【7】フォロワーキャンペーンを実行する

Twitter広告を使い、フォロワーキャンペーンを実施することは、フォロワーを増やす簡単な方法である。
 

トレンドの話題をTwitterに組み込む方法

 
Twitterでトレンドとなっている話題をTweetに意図的に組み込むことにより、人々の会話に参加する機会を得ることができる。
そのための推奨事項は以下の通り。
 

【8】「#話題を検索」を活用する

上の画像にある、「#話題を検索」を参考にして、盛り上がっているトピックを調べること。特に毎週繰り返される曜日に紐づいたハッシュタグなどは、事前にトピックを練ることができるので、利用すべき。
 

【9】トレンドとなる話題を予想する

祝日や有名なイベント、芸能人の誕生日など、明らかにトレンドに入ることが予想される話題は、事前にカレンダーを見て予想し、高品質なツイートを作成することができる。
例えばこんなハッシュタグとか。#NationalPuppyDay
 

【10】ハッシュタグをつけてツイートするときは文脈を確認せよ

ハッシュタグをつけて、タイムリーにトレンドの話題を抑えていくことは重要だが、ハッシュタグのついている一連のツイートを必ず確認したすべきだ。
意図せぬ文脈で取り上げられてしまうと、最悪の場合炎上に至る可能性もある。
 

【11】トレンドの話題は1時間ごとに変更されるので、自分に合う話題が出現するまで待つ

もしトレンドを確認して、自分のアカウントとあまり関連のないものばかりが表示されていても、無理してツイートする必要はない。トレンドは1時間に一度変更されるので、待てばよい。
また、トレンドに対してはタイムリーであることは重要だが、スピードのためにツイートの品質を犠牲にしてはならない。
 

【12】トレンドの話題ばかり追わないように

フォロワーは、必ずしも最新の話題に興味があるのではなく、アカウント自体に興味を持っている。したがって、流行のトピックを利用したツイートが多すぎると、フォロワーはうんざりしてしまう可能性がある。
あくまでもフォロワーへは価値を提供することを主眼にし、トピックを追いかけることはTwitter戦略のスパイスとして利用すべき。
 

Twitter画像の4つのすべきこととすべきでないこと

 

【13】オリジナルの画像を使うこと

フリー素材などの退屈な画像を使わないこと。オリジナルの画像を推奨する。従業員の写真を利用し、企業文化を発信するのも推奨。
もちろんツイートごとにいちいちオリジナルの画像を作るリソースがない場合もある。その場合は、フリー素材などの画像を少し調整すると、差別化に役立つ。
 

【14】画像テンプレートを利用することにより、一貫性を確保する

Twitter公式コンテンツが例として挙げているのは以下のようなツイートの事例。投稿の際に一貫したツイート画像のテイストを保持すると、ブランドの認知に役立つ。
 

【15】目立つ色を使うべき

淡い色や、普通の色使いではなく、目を引くような色を使うほうが良い。
 
 

【16】イラストを利用すべき

オリジナルのイラストは、オーディエンスを惹きつけやすいビジュアルの一つである。複雑なサービスや概念をイラスト化することは、大胆な色遣いと同様に、効果が高い。
 

コンテンツカレンダーに沿った投稿を行う方法

通常、Twitterを運用するうえで、「コンテンツカレンダー」という概念を活用することは、あまりないように見受けられるが、公式コンテンツは以下のようなコンテンツカレンダーを推奨している。
端的に言うと【ツイートネタ】をあらかじめスケジューリングしておく表だ。
なお、PDFにて配布しているサイトもあり、こちらも公式の推奨コンテンツとなっている。
ツイートのネタに困るというのは、アカウント運用者の定番の悩みだが、このようなカレンダーをあらかじめ決定しておくことで、運用の負荷を分散したり、あらかじめ調査を行ったりと、生産性をあげることができそうだ。
 

【17】カレンダーに含めるべき、推奨されるツイートネタ(抜粋)

ネタ1:FAQに対しての回答をツイートする
@でメンションされた質問や、トラフィックの多いヘルプページを見て、それに沿ったFAQへの回答をコンテンツとして作成する。
 
ネタ2:顧客やパートナー、あるいはソートリーダー(オピニオンリーダー)の意見をリツイートする。
これらのグループごとに、Twitterリストを作っておくとツイートを確認しやすい。
 
ネタ3:Tipsをツイートする
製品やノウハウ、ベストプラクティスなどについて、Tipsをツイートし、フォロワーへ共有する。
 
ネタ4:舞台裏を見せるツイートをする
フォロワーへ内情やサービスの裏側を見てもらうツイートを行い、ツイートに人間味のある要素を追加する。
 
ネタ5:重要なコンテンツへのリンクをツイートする
ランディングページ、ホワイトペーパー、ダウンロード可能なガイドなどのいずれも、既存のコンテンツに対しての愛着と、トラフィックを生み出す。
なお外部リンクを張る際は、Twitterカードの設定をすること。
Twitterカードを設定したツイートはそうでないツイートよりも43%高いエンゲージメントを示している。
 
ネタ6:GIFをツイートする
GIF アニメーションは、コンテンツにユーモアを吹き込むための簡単な方法である。
 
ネタ7:統計をツイートする
業界や顧客、あるいはブランドなどの、オーディエンスにとって価値のあるデータを提供する。シンプルなグラフィックを用いるとなおよい。
 
ネタ8:インターネットミーム(ネット上のネタ)をツイートする
インターネット上でよく用いられる定番のネタなどをツイートすることはプラスに働く。ミームについてはこちらの記事も参考になる。
 
ネタ9:Twitter上で質問をする。または投票を実施する
質問をすることは、オンラインの視聴者を引き付けるための優れた方法であり、Twitterの投票機能を使うことにより、回答の収集が容易になります。
 
ネタ10:過去に成功したツイートをツイートする
過去にビューを集めたツイートを再度ツイートすることは推奨されている。
ツイッターアナリティクスなどから好成績のツイートを特定し、ツイートに2回目のエンゲージメントを与える。
 
ネタ11:ユーザー生成コンテンツ(UGC)をツイートする
我々についてツイートしたユーザーたちのツイート、すなわちユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用して、ブランドの人間臭さをクローズアップし、フォロワーのタイムラインに適合させる。
 
ネタ12:ビデオをツイートする
ビデオ付きのツイートは、ビデオなしツイートよりも10倍エンゲージメントを生み出す。
画像つきのツイートは画像なしよりも150%以上リツイートされる。
さらにGIFつきのツイートは、GIFなしツイートよりも55%以上エンゲージメント率が高い。
理想的には、6〜15秒のクリップにしたビデオをツイートすべき。
なお、Twitterでのほとんどの動画再生はモバイルデバイスで行われるため、「サウンドオフ」前提での視聴を前提とする。
 
ネタ13:Twitterでライブ配信
ライブビデオを使ってリアルタイムでフォロワーと交流する。
 
ネタ14:一行のみのシンプルなツイートをする
テキストのみのシンプルなツイートをする。これは、声明や所見の発表、簡単な挨拶などが対象となる。
 

マイクロインフルエンサーを見つける方法

 
インフルエンサーは巨大な影響力を持つアカウントだが、インフルエンサーが有名であればあるほど、特定の顧客への影響力は低下する。
したがって、ビジネス上重要なのはインフルエンサーではなく、特定の領域に強みを持つ、マイクロインフルエンサーである。
彼らは何千人ものフォロワーを持ち、関心のあるニッチな領域を持っている。たとえばフィットネスコミュニティ、食品業界、またはメイクアップの世界ではよく知られているが、一般の人々の知名度は低い人々である。
Twitterユーザーの49%が、Twitterのインフルエンサーからの推奨を信用しているため、マイクロインフルエンサーへの働きかけは重要である。
 

【18】マイクロインフルエンサーを見つける方法

Twitter検索、およびインターネット検索を使用して、マイクロインフルエンサーを見つけることができる。
1.現在のTwitterフォロワー
最高のマイクロインフルエンサーは、すでにあなたの商材を使ってる人々である。彼らに連絡をとり、彼らが個人的なアカウントを通してあなたの製品を紹介する気があるかどうか尋ねること。
2.ハッシュタグの利用
業界に最も一般的に関連付けられているハッシュタグを特定する。
さらに、それらのハッシュタグで投稿を検索し、我々を紹介したい人を見つける。
3.ブロガーの利用
業界で名を知られているトップブロガーをインターネットで検索する。
 
ブロガーは多くの場合、ブログに関連付けられたソーシャルメディアアカウントを持っているため、ブロガーのリーチと共有したいコンテンツをすばやく把握できる。
 

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(2024/2/22更新)