世の中になぜクソゴミコンテンツが溢れてしまうのか?と疑問を持つ人のために、今日は『コンテンツマーケティングの 「コンテンツ」は広告ではないこと忘れがち問題』について解説します。
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コンテンツマーケティングとは、特定のターゲット層に向けて有益な情報やエンターテインメントを提供することです。ブランドの認知度を高めたり、顧客の信頼を獲得するためのマーケティング手法の一つです。
『コンテンツマーケティングの 「コンテンツ」は広告ではないことを忘れがち問題』とは
「コンテンツ」が、しばしば広告のように扱われ、そのコンテンツそのもので自社商材の紹介、ECストアへの誘導などの「成果」が求められた結果、コンテンツがただの広告になってしまう問題です。
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まずコンテンツと広告の違いを明らかにすることで、『コンテンツマーケティングの 「コンテンツ」は広告ではないことを忘れがち問題』がなぜ起こるかを解説します。
コンテンツと広告との違い
最も基本的な違いとして、コンテンツは情報提供や価値の共有を目的とし、広告は製品やサービスの販売促進を目的とする点が挙げられます。
コンテンツは読者や視聴者に何か新しい知識や洞察を提供することを重視し、広告はあくまで製品やサービスの購入を促すことを主眼とします。
信頼の構築
コンテンツマーケティングは、ブランドや企業の信頼性を構築するための非常に有効な手段となっています。価値ある情報や知識を提供することで、消費者との信頼関係を築き上げることができます。一方、広告は商品の特徴や価格などの情報を伝える手段としての役割が主であり、信頼関係の構築とは直接的な関係はありません。
長期的な視点
広告は短期的な成果を目指す傾向がありますが、コンテンツマーケティングは長期的な視点での関係性の構築やブランドイメージの向上を目指します。そのため、コンテンツは時には広告とは異なるアプローチや視点で構築される必要があります。
目的の違い
広告の主な目的は「売る」ことです。しかし、コンテンツの主な目的は「教える」「共感を得る」「関係性を築く」ことにあります。この根本的な違いが、コンテンツと広告という二つの手法の違いを明確にします。
以上が「コンテンツ」と「広告」の違いです。
比較してみればその違いは明白ですが、ではなぜコンテンツが広告になってしまうのでしょうか?
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企業側の本音として、これは当然ですが、売上げに繋がる活動だけをしていたいのです。
赤裸々に言えば、「広告打ってすぐ売り上げが立つ」ならば、ずっとその活動だけをしていればいいのです。
しかし、それだけでは顧客が先細りしてしまいます。なぜなら広告に反応する層、つまり顕在化された顧客だけしかその情報には反応しないからです。そもそもそれが広告の役割だからです。
あなたが広告バナーをクリックする時はどんな時でしょうか?
クリックなんて滅多にしないと思いますが、万が一クリックした時、それはその商品があなたにとって本当に必要だと思った時だけなはずです。
マーケティング業界や営業現場では一種のスラングとして「刈り取り」という言葉が頻繁に使われますが、広告によって顕在層を「刈り取ってしまう」と、当然ながら売上げが止まってしまうのです。
故にそれを補う手法としてコンテンツマーケティングが存在し、将来の顧客である「潜在層」を獲得しようとします。
いわば先行投資のような形で「コンテンツマーケティング」を活用し中長期的な視点で顧客を生み出しているのです。
必然的に「コンテンツ」とは、自社の宣伝をすることではなく将来顧客になりそうなユーザーにとって、有用な情報を発信することで緩いつながりを持つことが目的となります。
それが一般的には「ブランド認知」と呼ばれたりします。
でも、それを忘れてしまう時があります。
上からの強い売上げ圧力のもと、そのコンテンツを活用して「すぐに売り上げ」に結びつけようとすると、コンテンツのような顔をした広告になってしまうのです。
そうなるとどうなるでしょうか?
誰 も 見 向 き も し な く な り ま す 。
共感できるコンテンツにならないし、かといって広告としては中途半端です。
それこそがクソゴミコンテンツです!
それが世の中にあなたの身の回りにクソゴミコンテンツが溢れている理由です。
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【著者プロフィール】
楢原一雅(ティネクト取締役)
マーケティング担当