この記事はティネクトが毎月定例で開催しているオンラインセミナーの内容を一部抜粋し読みやすく文章化したコンテンツです。
最新のセミナー情報は こちらをご覧ください。
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「無料のコンテンツなど提供していて、本当に集客に結びつくのか?」
今までチラシやネット広告などに力を入れてきた人であれば、コンテンツマーケティングで成果を出せるかどうかに半信半疑な人も多いでしょう。
頭で考えていても、なかなか理解しがたいものがあります。
そこで、実際にコンテンツマーケティングは集客に結びつくとはっきり言える事例についてご紹介します。
コンテンツマーケティングは成果を出せると言える根拠
コンテンツマーケティングという新しい集客のやり方では、無料のコンテンツの提供と顧客の獲得ということがどうしても頭の中で結びつかないという人も多いものです。
無理に理解しようとするよりも、実際に結果が出ているケースを確認した方が早いのではないでしょうか。
論より証拠です。
ここでは、コンテンツマーケティングは成果が出せると確実に言える事例について紹介していきます。
まずは以下の表をご覧いただきたいと思います。
弊社主催のオンラインセミナーの申し込み経路の内訳 (画像は弊社セミナースライドより抜粋)
こちらは、弊社が主催したオンラインセミナーの申し込み数とその申し込み経路の内訳を示したものです。
「Books&Apps」というのは弊社が運営するオウンドメディアであり、そこを経由してこられた方が全体の半数を占めます。
また、メルマガ経由に関しても、オウンドメディア内にある無料メルマガの登録ボタンから登録された方がほとんどです。
名刺交換をして相手の方のアドレスにメルマガを送付することもありますが、そのようなケースはごく一部です。
大部分は、オウンドメディア内のメルマガ登録ボタンによるものです。
これらのことを考えると、オンラインセミナーに参加された9割もの方が、何らかの形でオウンドメディアを通しての参加者ということになります。
実際の数字を見ると、コーポレートサイト内でセミナーの告知をするよりも、コンテンツマーケティングを用いた方が、はるかに多く集客できている様子がわかります。
これが、コンテンツマーケティングの成果です。
今回のこの数字は、コンテンツマーケティングによって集客することが可能であることを示しています。
コーポレートサイトとオウンドメディアの比較
実際の数字を確認することで、コンテンツマーケティングは成果が出るということが、とりあえずご理解いただけたのではないでしょうか。
ここでは、コーポレートサイトとオウンドメディアを比較することで、なぜオウンドメディア経由の集客がこれほど伸びたのかを深掘りしていきます。
まず、以下に示すのが、弊社のコーポレートサイトのトップページです。
(弊社のコーポレートサイトのトップページ)
コーポレートサイト内では、事業紹介だけでなく、セミナーの告知も行っています。
しかしながら、コーポレートサイト経由でセミナーに参加された方は89名と、全体からすれば、ほんの一部です。
一般に、コーポレートサイトにアクセスしてくる人というのは、その企業名や事業内容で検索したという人や、名刺やチラシに印刷されているリンクからのアクセスがほとんどです。
サイト内に事業とは関係のない情報が載せられているということも、あまりありません。
また、頻繁に更新されるというものでもないため、同じ人が長期間にわたって何度もアクセスし続けるというものでもありません。
そのことを考えると、顧客との接触回数はそれだけ少なくなります。
一方のオウンドメディアは、どうでしょうか?
以下に示すのが、弊社が運営しているBooks&Appsというオウンドメディアです。
(ティネクトBooks&Apps内の記事 https://blog.tinect.jp/?p=70288)
記事の一例を示していますが、「これが事業と関係があるんだろうか?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
記事のタイトルからも分かる通り、過去のファミコンゲームについて取り上げたものであり、楽しみながら読むというだけのコンテンツです。
Books&Apps内には、ちょっとしたビジネスハックになりそうな有益情報が書かれた記事がある一方で、このような娯楽の記事もあります。
記事を読み進めていった先には【お知らせ】欄があり、セミナー情報の告知はここで行っています。
(Books&Appsの記事の下にある【お知らせ】)
先ほどご紹介したオンラインセミナーの申し込み経路の内訳で、Books&Apps経由で来た599名の方というのは、この【お知らせ】を見て来られた方です。
さらに、スマホで記事を読んでいる方には、ポップアップによるメルマガ登録ボタンがあります。
(スマホ版Books&App 記事ページスクリーンショット)
メルマガ経由で来られた477名の方については、ここでメルマガの登録を行われた方が大部分です。
記事の下に設けられた【お知らせ】欄やメルマガ登録ボタンが、セミナーに人を呼び込むための仕掛けです。
もちろん、コンテンツを見た人全員が反応してくれるというわけではなく、最後まで記事を読み進んだ人のうち興味を持った人が反応してくれます。
コーポレートサイトでは、会社に関する情報や扱っている商品・サービスがはっきりした形で開示されているのに対して、オウンドメディアでは、それらの情報の開示というのは控え目です。
それにも関わらず、オウンドメディアは集客に力を発揮します。
オウンドメディアの方が成果が出た要因
オウンドメディアによる集客がこれほどうまくいった要因は、どこにあるのでしょうか?
考えられる要因としては、三つ挙げられます。
まず一つ目が、潜在的な顧客の多さです。
すぐに欲しいという顧客はごく一部に過ぎず、ネット上の顧客の多くは、すぐに商品やサービスが欲しいというわけでない潜在的な顧客が大部分を占めています。
コーポレートサイトにアクセスしてくる人というのは、すぐに商品やサービスが欲しいという人が多い一方、オウンドメディアにアクセスしてくる人は、将来顧客になる可能性を持った潜在的な顧客です。
数の上からすれば、潜在的な顧客の方が多数です。
そのため、コーポレートサイトにアクセスしてくる人よりも、潜在的な顧客にアプローチしているオウンドメディアにアクセスしてくる人の方が多くなります。
二つ目が、ザイアンス効果(単純接触効果)と呼ばれる心理効果による影響です。
オウンドメディアでは、継続的に短いサイクルでコンテンツを提供し続けることで、アクセスしてくる人との接触回数が増えます。
接触回数が増えることで警戒心が薄れ、好意が芽生えやすくなるということが知られており、これがザイアンス効果によるものです。
警戒心が薄れればセミナーなどにも来てもらいやすくなります。
そして三つ目が、これも心理効果による影響で、好意の返報性と呼ばれるものです。
人には、何かをしてもらうと、お返しとして何かをしなければならないという心理が働く傾向があるとされています。
オウンドメディアでは、日頃から無料で有益なコンテンツを提供しています。
そうなると、無料の記事や動画を見た相手は、「日頃から有益なコンテンツを提供してもらっているのだから、何かお返しをしよう」という気持ちになりやすくなります。
これが好意の返報性の影響であり、集客へとつながります。
数が多い潜在層にアプローチしたことに加え、心理効果によって顧客となる相手との間に信頼関係を構築できたことが、集客に大きく貢献できた要因であると考えられます。
コンテンツマーケティングで潜在層に情報を届ける
コンテンツマーケティングは、商品・サービスを購入してもらうための、ほんの入口に過ぎません。
セミナーに人を集めることができたからといっても、まだその段階では契約してもらうに至ってはいません。
まずは潜在層に情報を届けることが大事になってきます。
先ほどもご紹介した通り、潜在的な顧客は、今すぐ商品やサービスが欲しいというわけではありません。
商品やサービスに対する必要性や欲求が高まり、「よし、買おう!」となるまで継続してアプローチし続ける必要があります。
コンテンツマーケティングで成果を出すためには、うまく潜在層にアプローチし、信頼関係を構築できなければなりません。
潜在層へのアプローチと信頼関係の構築という二点が、コンテンツマーケティングで成果を出すための重要なポイントとなってきます。
(了)
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