この記事はティネクトが毎月定例で開催しているオンラインセミナーの内容を一部抜粋し読みやすく文章化したコンテンツです。
最新のセミナー情報は こちらをご覧ください。
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はじめまして。Books&Appsというメディアを運営しています、ティネクト株式会社の楢原です。
メディアを運営している人は、PV数を上げたい!バズらせたい!
とSEO対策に躍起になっている人も多いのではないでしょうか?
私たちが運営しているBooks&AppsではSEOなど関係なく、どんな記事を載せようと最低で
5000PVほどはいきます。
最も読まれている記事は約150万PVを越えています。
今回はBooks&Appsがなぜ定期的にバズを起こしているのか、順序立ててお話したいと思います。
バズるって何?バズると何がいいの?
まず私の中でバズるとは、いつもの読者と違う層に記事が届くことだと考えています。
メディアを運営していると普段のPV数にそぐわない数値を叩き出す記事がまれに上がります。
その状態が「バズった」と考えています。
Books&Appsの場合、月間閲覧数がだいたい140万PV〜200万PV程度なので
1記事で10万PVになるとバズったという感覚です。
もし月間1万PVに満たないメディアだったら、1000PVの記事でもバズったと言えるかもしれません。
TwitterやFacebookなどSNSでシェアなどが盛んに行われ、
普段閲覧している読者とは違う人に拡散し記事が届けば、それはバズっていると言えます。
バズるコンテンツの法則!Books&Appsが伸びた理由とは?
スタートは1日1配信のブログ
Books&Appsは月間閲覧数140万~220万のオウンドメディアです。
元々は起業するための準備として、セルフプロモーション用に持ったブログでした。
毎日書かないとブログに人は集まらないということだけは知っていたので、
1日1本だけはブログを配信しようと6年ほど前にスタートしました。
SNSでの拡散を狙う
そんな1日1記事配信のブログがどう伸びてきたのか説明します。
まずブログをスタートさせた2013~2014年がどんな年だったかというと、多くの人がスマホを持ち始めた時期でした。
そしてFacebookを始める人が多かったのです。
とりあえず記事を自分のFacebookでシェアすれば見てくれる可能性は非常に高かったのです。
今はSNSは情報洪水になっていて、そんなに簡単に注目されないとは思いますが…
現在のBooks&Appsの読者は検索から3割、SNS3割、ダイレクト2割と言ったところです。
Books&AppsのFacebookのフォロワー数は12,935で、弊社の代表でありライターでもある安達のFacebookのフォロワー数が18,547です。(2019/9/2現在)ここから流入される読者がたくさんいるのです。
SNSで友人の友人に繋がる
バズる記事には大きく分けて2つの要素があります。
「メディア力」と「コンテンツ力」です。
「メディア力」ですが、そのメディアが持っているSNSフォロワーやPV数、UU数と、そのメディアに記事を投稿しているライターが持つフォロワー数が合わさったものと考えて良いです。
ただしいくらメディア力があったとして、記事が面白くなければ拡散は起こらないですよね?
ですので、一方ではもちろん記事の質「コンテンツ力」がとてもとても大切です。
ここでは、今現在SNSで拡散されやすい記事コンテンツとはどのような傾向があるかをBooks&Appsでバズった記事を参考にお話します。
①みんなが興味ある話題
Books&Appsで約34万PVを叩き出した『Googleの社員食堂に感じた、格差社会のリアル。』というタイトルの記事があります。
この記事がバズったのは、「Google」「社員食堂」という多くの人が関心を寄せる話題がタイトルに盛り込まれているからです。
もしこのタイトルが仮に、「IT企業の社員食堂に…」だったら、絶対ここまでバズらなかったはず。
この記事を書いたライターが『ほとんどのネットサロンはお金を出して電子ゴミを買う場所。』という記事を書いていますが、こちらは約2万9000PV。
同じライタ―ですがPV数に大きな差があります。
なぜなら、「ネットサロン」「電子ゴミ」という話題に関心持っている人が少ないからです。この記事はネットに詳しい特定の人にしか届きません。
同じ発信力を持つライターが書いても、たくさんの人の興味のある広い話題が書けるかどうかで、PV数にここまで差ができるのです。
②意外性がある
『部下が報連相しない理由は、上司に報告・連絡・相談するメリットがなにも無いから。』という約4万7000PVの記事があります。
報連相はするべきものだという常識がありますが、
それに対して「メリットがなにも無い」と常識を覆すような事実、「意外性」を言い放っているタイトルに読者は惹かれたのです。
自分が思っていることの反対のことを言われると、人は気になるものです。
この記事を書いたライターが「高橋留美子先生のマンガ『1ポンドの福音』はホントに面白いからおすすめ。」という記事を書いていますが、こちらは4300PVほどでもちろんバズりません。
それもそのはず。このタイトルから意外性は何も感じませんし、高橋留美子を知らなければ、「だからなに?」で終わってしまう内容でしょう。
③賛否両論がある
『運動は体に良いと言ったな。あれは嘘だ。』こちらは約23万PVにもなった記事です。
書き手の主観が書かれていて、それに対して「おいおい、そんなわけないじゃん」と賛否を言いたくなるものは、バズりやすいです。
賛成意見だけでなく、反対意見がある人までネットで言及をするからです。
『日本一辛い麻婆豆腐を食べたら人生が光り輝いてみえるようになった話』こちらも同じライターが書きましたが、7400PV程度。
このタイトルに対して、「そう思ったのね」という感想はあっても、反対のしようがないため拡散されるまでには至らなかったのでしょう。
バズる記事・コンテンツの作り方
ここからは『バズる記事を作りたい』という方のために、3つのポイントに絞って私たちが留意していることをお伝えしましょう。
1:オリジナリティを追求せよ
2:意外性ある組み合わせはウケやすい
3:自分が読みたいと思うコンテンツを作れ
1:オリジナリティを追求せよ
3つのポイントの中でも最重要なのは、オリジナリティ=独自性、ユニークさです。
「なぜ、オリジナリティが重要なのか?」については、逆に「オリジナリティが無いとは、どういうことか」を説明したほうがわかりやすいかもしれません。
最たる例は、Googleの検索結果「○○とは」で上位表示されているページ。
検索ボリュームの大きい人気キーワードであればあるほど顕著ですが、調べたい事柄に対して、丁寧に解説してくれます。網羅的であり、辞書的です。至れり尽くせりの情報量です。
これでもか、というぐらい常識的な一般論が展開されています。そして、どのページもほとんど記載されている中身が変わり映えがしません。「役には立つ」が、面白く無い。
そもそも、常識的な一般論がバズることは、まずありません。
2:意外性ある組み合わせはウケやすい
意外性とは何か?を端的に表現するならば、常識が覆された状態だと解釈しています。
前述した『部下が報連相しない理由は、上司に報告・連絡・相談するメリットがなにも無いから。』この記事がわかりやすい例ですが、上司に報告・連絡・相談するのが常識だと思われている社会のなかで、その常識が覆っている状態を人は「意外だな」と感じます。
他にもいくつか例を挙げると、
『副業先に転職して、本業になりました。そして、以前の本業を副業化しました』
想像の範囲外ということを意外に感じる要素かもしれませんし、
『業績絶好調 なのに 大量の離職者』
普通に考えたら業績好調なら社員の定着率が良さそうにもかかわらず、離職者が多いとは
どういうことだろう?と意外に思います。
意外性を見つけるコツは、実はそんなに難しくありません。
異業種の人や異なるジャンルで活動されている方と会話することで、意外性が見つかる確率が高まります。
なぜなら『自分の常識は 業界外では非常識』であることが多いから、です。
3:自分が読みたいと思うコンテンツを作れ
もし、あなたが趣味で記事を書く人なら、もともと自分が読みたいものを書いていることでしょう。(自分で書いた記事をニヤニヤしながら何度も何度も読み返す、好きなことを書いたことがある人なら誰もが経験することでしょう。)
もし、あなたが仕事で記事を書かなければいけない人ならば、ましてや、多くの人に読まれたいという欲求(要求?)があるならば、最低限、自分が読みたいと思うコンテンツを作りましょう。
なぜならば、書き手側が面白く無いものを、読み手の誰が面白がってくれるでしょう?
まとめ
Books&Appsのバズったコンテンツを例に解説してきました。
バズるコンテンツとは何かをまとめると
・メディア力(SNSフォロワー PV・UU数)
・記事力(SNSで評価される)
がかけ合わさったものであると言えます。
そのメディアにすでに毎日見にくるようなフォロワーがたくさんいて、
その人たちの多くに関心のある話題が提供された時、一気にバズが起こります。
私ができるアドバイスとしては、バズを狙いたいならまずはSNS「あなたの友人に向けて面白い記事を書く」ということですが、その話は次の機会に。
(2021/4/1初出 2023/02/20 加筆修正し再掲載)
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