さて、今回は拡散される記事を作る上で非常に重要な「内容」についてです。
よく言われる話として、
「共感を生むことが大切だ」
「ストーリーが重要だ」
などと言われます。
しかし、「共感」や「ストーリー」とは一体何を示しているのでしょう。
実は、よく読まれた記事を分析すると、2つのことがわかります。
1.共感は「自分事」のときに発生する
2.ストーリーは「常識の転覆」が埋め込まれている
順に解説します。
まず、「共感」とは何か、という話です。
一般的なイメージでは、共感はFacebookで言うところの「いいね!」と言いたくなるコンテンツのことを指していると感じる人が多いのではないでしょうか。
しかし、もちろん共感は「いいね!」だけではありません。
ネガティブな共感も存在します。
Facebook」のボタンには他にも「すごいね」「うけるね」「ひどいね」など、幾つかの共感を示す物があります。
つまり、総括して言えるのは、そのコンテンツが「自分事」として捉えられるかどうかなのです。
例えば、不眠症の方には、「よく眠れた」という経験談は「いいね!」を押しやすいでしょう。
上司に怒られたばかりの方には、「上司をうまくやり過ごすコツ」のような記事が共感されるでしょう。
可愛い動物の赤ちゃんの記事は、もしかしたら誰もが「かわいい」という感情を持っているため、非常に多くの人に「いいね!」をされるかもしれません。
結局のところ、共感とは「その記事に書かれていることを経験したことがあるのか」なのです。
「その記事が本質を述べているかどうか」ではありません。
つぎに「常識の転覆」についてです。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、ようするに「自分の今まで培ってきた価値観を揺さぶられる」ことを意味します。
では、なぜそれが重要なのか。
それは、「驚き」を演出するためです。
「驚き」は記事を書く上で非常に重要なファクターです
例えば、「読み始めたら止まらなくなった」という読書の経験がある方は少なからずいるでしょう。
例えば、推理小説やよくできた小説です。
それらがなぜ、止まらなくなったのかといえば、「驚き」を含んでいるからです。
謎や問題が提示され、主人公に感情移入できれば、人は最後まで一気に本を読んでしまう、それは「驚きたいから」という知的好奇心の一種です。
したがって、よく読まれるコンテンツは、必ず以下の内容を含みます。
1.多くの人に共通する体験
(事例の提示)
2.1に対する常識的な反応
(共感の喚起)
3.課題の提示、謎かけ
(問題提起)
4.3に対する「常識的ではない」解決策
(常識の打破)
試してみていただければ、あまりの反響の違いにきっと驚きますよ。
(了)