ページビューが伸びないブログやオウンドメディアの欠点は明らか。

このコンテンツは有料note「webライターとメディア運営者の、実践的教科書(安達裕哉著)」より転載しています。


オウンドメディアのページビューが伸びない、というwebマーケティング担当者の悩みをよく聞きます。
具体的な数字を聞くと、月間1万ページビュー程度から3万ページビュー程度で停滞しているメディアが多いようです。

 

とはいえ、他人事とは思えません。なぜなら、私にもまさにその経験があるからです。
下の記事でも紹介したように、最初に立ち上げた私のメディアは、毎日更新しましたが、1年たっても月間のPVはたった9,084PVでした。
そりゃ、心も折れるってもんです。
ただ、今となってはこれは良い反省材料で、ページビューが伸びない原因ははっきりわかります。

 

そして、それはたったの3つに集約されます。
・記事の数が少なくて伸びない
・流入経路が少ないので伸びない
・記事の質が低くて伸びない
逆に言えば、これらすべてに問題がなければ、月間1万PVの壁を破るのは、単に時間の問題に過ぎません。
どんなに悪くても、1年以内に5万PV〜10万PVには到達します。
逆言えば、そこに到達していないブログやメディアは、必ず上の3つのどこかに欠陥があります。

 

月間10万PVほどあれば、Googleのアドセンスだけでは大した収益になりませんが、BtoBビジネスに置いては、リード獲得により大きな収益化が見込める数値でしょう。
なにせ、普通のコーポレートサイトのアクセス数は、だいたい月間数千PVもあればいいところでしょうから。
メディアからの動線をうまく貼るだけで、問い合わせが激増します。そうなるとほぼ例外なく「オウンドメディアすげー」って、なります。

 

なぜ「月10記事以上」必要なのか

まず最初の「伸びないメディアは、記事が少ない」という話題からです。
実は、弊社ではオウンドメディアを運営する上で、月に発行する記事の最低数を定めています。
具体的には「PVを伸ばしたいなら、月10記事は必ず必要」と申し上げています。
しかし、このように申し上げると、
「メディアの記事は、数ではなく質のほうが遥かに大事では」
と言われる方がいます。

 

これは、私の言い方が悪いのかもしれません。
実はこの話は「数か質か」という議論ではありません。この10記事は「質が高いこと」を前提とします。
ですから、正確に言えば、「質の高い記事が月に最低でも、10記事必要」です。

 

中には「月に5記事(週に約1記事)ではダメですか」とおっしゃる方もいます。
ダメです。
月に5記事では少なすぎます。

 

「そりゃ、たくさん記事を書けば、それだけPVが増えますよ」と単純に考える方もいますが、私が記事数の確保を勧める理由は、実は全く違います。
記事数を月に10記事確保する理由は、「記事数とPVが比例するから」ではありません。
どちらかと言うと、PVはごく少ないヒット記事が、大量に持ってくるため、
「記事数」を単純に増やしても、ゴミページが増えるだけで、PVには繋がらないのです。残念。

 

ではなぜ、記事数を確保するのか。
それは「リピーター」を増やせるからです。

 

つまりある程度の頻度で記事を発行しているサイトは、再訪問率が高くなります。これは、様々なサイトで実証済みです。
しかも当たり前ですが、平均的に記事をアップしたほうが良いです。

 

「1日で10記事アップして、あとはバッタリ1ヶ月更新が途絶える」より、「1週間に2回ずつアップして、1ヶ月で計10記事アップする」ほうが、圧倒的にリピーターを増やす効果が高い。
つまり「月に10記事」というのは、読者の方をファン化する、つまりリピーターとなっていただく要件であり、単純にPVが増えるから、という話ではありません。

 

なぜ「ファン化」に最低月10記事が必要なのか

ではなぜ「ファン化」に最低月10記事が必要なのでしょう。
例えば、ある記事がAさんという方の目に入り、気に入っていただいたとします。
Aさんはサイトを見て、他にも面白そうな記事があるので後で読もうと、サイトをブックマーク(もしくはSNSをフォロー)しました。その時はAさんは「ホット」な状態、つまり「ファン」の一歩手前の状態です。
そしてAさんは1週間後、「新しい記事はないかな?」とサイトを再訪問しました。
ところが、サイトは更新されていません。
Aさんはがっかりして、サイトを閉じました。
しかし、Aさんはあきらめず、さらに1週間後、「なにか面白い記事はないかな?」とサイトを再々訪問しました。
ところが今回も、サイトは更新されていません。Aさんはがっかりしてサイトを閉じ、そのサイトをすっかり忘れてしまいました。

 

上の話は、もちろんフィクションですが、フィクションではありません。
要するに、メディアは「読者の期待を裏切らない」ということが絶対に必要であり、それは「記事の質が高い」だけではなく、「サイトにそれなりの頻度で記事がアップされている」というのも、重要なことなのです。
したがって、「ホット」な状態の読者を「ファン」にするためにはある程度、コンスタントに記事が上がり、それなりに更新頻度が高くなければならない。それの境界値が、だいたい週2回程度の更新、つまり月に10本です。

 

これは、個人のブログにも同じことが言えます。
かつて賑わっていたブログが過疎っている事象をよく見ますが、如何に一つ一つの記事のクオリティが高くても、更新頻度が低ければ徐々に忘れ去られていくのは避けられません。

 

「ブログはとにかく毎日かけ」ということを念仏のように言う人がいますが、それには合理性もあります。
ようするに「憶えてもらえる」のです。また、単純接触効果により、好感度も上がりやすくなります。
もちろん、記事が薄っぺらければ、悪印象のほうが大きくなってしまい、更新頻度を高く保つメリットが失われますが、更新頻度を重視しないメディア運営は、間違っています。

「流入経路」は多ければ多いほどよい。

では次の話題「流入経路が少ないので伸びない」という話をしましょう。
メディアを伸ばすためには、流入経路を増やすことが絶対に必要です。
そして、基本的には、使えるものはすべて、使います。

 

例えば、下のうちいくつ、流入経路として視野に入れていますか?
・検索エンジン(Google/Bing)
・SNS(Twitter、Facebook、instagram)
・プレスリリース
・コーポレートサイト
・SmartNews/Gunocy/Newspicks
・メルマガ
・Youtube
・podcast/Voicy
・Linkedin/Wantedly/Eight
Books&Appsは、プレスリリースを打っていないのでこれは使っていませんが、それ以外はほぼ何かしらの形で、コンテンツをそれぞれのプラットフォームに配信しています。

 

ところが、「伸びない」と言っている、大抵のオウンドメディアは、Googleしか見ていません。記事を発行したけど、検索伸びないよねー、勝手に悩んでいるのです。
しかしGoogleも、言ってみればプラットフォームの一つに過ぎません。
また、「検索エンジン」という特性上、「検索ワード」となった、顕在化した欲求を持つ人にしかアプローチできない。
「なんか面白そうな話題はないかな」とか
「あの人は何を発信しているかな」とか
「どんなニュースが流行っているのかな」とか
「リリースウォッチしたいな」とか
「メルマガ面白いよな」とか
そんな欲求を持つ人達には、まったくもってアプローチしていないのです。

めちゃくちゃもったいない。

だから、記事を作ったら、とにかくいろいろなプラットフォームに配信をすることは、めちゃくちゃ重要です。
「手間がかかる…」
という方もいるかも知れませんが、SNSなどは記事を貼り付けて配信するだけ。
コーポレートサイトやプレスリリースには、リンクを入れるだけ、
podcastなどは記事の内容を話すだけ、ついでにYoutubeにも載せてしまえばいい。
全てに対してコンテンツを作り直す必要は全くありません。
プラットフォームごとにフォーマットはモディファイしますが、基本的に中身は焼き直しでよいのです。
実際、ホリエモンなどは、そうやってマルチプラットフォームでコンテンツを配信しています。

 

ブログで書いた内容を、Youtubeではなす。Voicyに配信する、Newspicksに書き込む、メルマガにも掲載する。そうして、あちこちから少しずつ、アクセスを稼ぐのです。

 

これによる大きな利点は2つです。
一つは、プラットフォームごとに、別の好みを持つユーザー層を抱えている、ということです。
人間の時間はかぎられていますから、上のすべてのプラットフォームをやっている人などいません。
多少の重なりはありますが、「異なるプラットフォームには、異なるユーザー層と、ネットワークがある」と認識すべきです。

 

そしてもう一つは、プラットフォームごとに、受けの良いコンテンツが違う、ということがわかります。
ブログで受けなかった話題が、Youtubeではヒットするかもしれません。
メルマガでは反応が今ひとつだったネタが、Voicyではよく聞かれる、なんてことはよくある話です。

 

これは、上で述べたように、ユーザー層のちがいによるもので、コンテンツ配信をマルチプラットフォーム化することには、
計り知れないリターンがあるのです。
手間なんて、コンテンツを作ることに比べたら、ルーティンワークです。
大したことありません。
さ、今すぐやりましょう。

 

メディアにおける「記事の質の担保」とは

そして最後の話題、「記事の質」です。
我々がオウンドメディアの立ち上げや、コンサルティングに入るときは、必ず最初に「記事の質」をチェックします。
このように言うと、
「うちは記事の質は自信あるよ、それでもPVが伸びないよ」という担当者の方もいます。
見ると、たしかによく調べて書かれており、かつ自社商品のアピールにもなっている。
それなので「質には自信がある」という方も多いのかもしれません。
が、殆どの場合、それは「記事の質」について誤解をしています。
記事の質とは、よく言われるような
「情報の網羅性」や
「記事のボリューム」あるいは
「キーワードの出現回数」
などとはあまり関係がありません。
いくら検索エンジンにすり寄っても、そこから得られるのは僅かなPVだけ。
メディアの成長はないでしょう。
そんなことよりも、遥かに記事のPVを左右するのは……

 

「記事の目的」です。

 

といっても、ピンとこない方もいるかも知れません。
そこで、具体的にお聞きします。
運営しているメディア(ブログ)は、記事をどちらの目的で書いていますか?

 

◯記事は
「商品に興味を持ってもらうため」
「商品を売るため」
「会社をアピールするため」
にある。
◯記事は
「人を集めるため」
「人を楽しませるため」
「多くの人に読んでもらうため」

にある。

 

前者のメディアは、残念ながら1万PV止まりです。
それに対して、後者のメディアは10万PV以上確実に行きます。あるいは30万PV、100万PVを狙えます。
なぜそう言えるのでしょう。
単純に言えば、前者は「広告」、後者は「エンタテインメント」だからです。
広告は読まれません。どう工夫をしたとしても。

 

見られる量は、単純にお金をかけた量に比例します。
事実、そうした運営をしているメディアは「とにかく記事数」を追求する傾向にあります。

 

記事をたくさん出す、お金をかければ良い、という考え方です。
だからいっそのこと、メディアで「商品の記事」を発行して、サービスを直接売りたいのであれば、
オウンドメディアなんぞやらず、ランディングページをつくって、リスティング広告を回すほうがはるかに効率がいいでしょう。
事実、私が知る、あるメディアのPVが伸びなかった理由は「自分たちのこと」ばかりにこだわって、書いていたからでした。
担当者が「ウチのやっていることは素晴らしいから、きちんと書けば必ず読まれる」と考えていたのです。

 

そのメディアには、
・こういうノウハウがあります。
・ウチはこんなすごいです。
・こんなすごい人がいます。
・同業他社に比べてこんな優位な点があります。
そんな記事ばかりでした。

 

でも、それは表面をどう繕ってもユーザには「広告」に見えます。
具体的には、人事コンサルティング会社が
「360度評価の運用方法」
「OKRとはなにか」
「昇進と昇格の違い」
といった記事ばかりを発行している。
目的は明らかで、問い合わせがほしいからですが、ユーザーにはそれが透けて見えるので、すべての記事が「広告」に見えます。
SEO上は正しいですし、もしかしたらその中に「見込み顧客」がいるかもしれませんが、アクセスは伸びませんし、伸びたとしてもせいぜい、検索エンジンからの流入が増える、という程度で、ファンは生まれません。

 

なぜなら「360度評価」に興味がある人なんて、圧倒的に世の中の人口からすれば、圧倒的に少ないし、そんな記事はありふれていて、記憶にも残らないから。
こうしたメディアは、記事を増やすため、どんどん話題を細かくしていく傾向にあります。

 

例えば、
「昇給額の決定方法」とか
「人事評価シートの作り方 準備編」とか
「評価面談の切り出し方は」とか
そんなやつです。
でも、いくら話題を詳細化しても、記事がエンタテインメントとして成立していなければ、ますますそれを読む人が少なくなるだけで、根本的なアクセスの改善には結びつきません。

 

では記事を「エンタテインメント」と割り切って運営しているメディアはどのような記事を出すか。
例えば同じ人事コンサルティング会社でもこんな記事のほうが圧倒的に読まれます。
「人事評価を成果主義に切り替えたら、会社が危機的状況におちいった話。」
「冷たい上司ほど、評価に納得感が生まれやすい理由。」
断っておきますが、広告記事を悪いと言っているのではありません。
そのような記事が主体のサイトでは、ペーシビューが伸びない、という悩みは的外れだ、と言っているだけです。

 

実際、本記事は広告記事で、「売る」ことを目的としています。
ただ、その代わり話題は限られますし、10万、30万ページビューを獲得できることはないでしょう。
そう言うふうに、「割り切って」運営することも一つの道です。

 

ページビューが伸びないブログやオウンドメディアの欠点は明らか。

さあ、ここまでくれば、ページビューが伸びないブログや、オウンドメディアの欠点は明らかです。
・記事の数が少なくて伸びない
・流入経路が少ないので伸びない
・記事の質が低くて伸びない
のいずれかです。

 

改善の方法は見えました。あとはやるだけです!
最後に、おすすめの記事を貼っておきますね。

 

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(2022/4/27更新)